0人が本棚に入れています
本棚に追加
部活が終わり、夜遅い帰り道。
同じ部活。
同じ帰り道。
家が近い私達は自然と一緒になる。
先に家に着く私。
別れの挨拶をすると、近づく顔。
目を閉じる私。
チュ。
リップ音がして、唇が離れる。
そして二、三回頭をポンポンと撫でて、
じゃあな、と背中を見せる。
いつもこれがお決まり。
いつもの日常。
まるで外国の挨拶のようにサラッと終わっていく。
慶太郎もそれ以上求めることはない。
私もそれ以上求めない
はずだった。
最初のコメントを投稿しよう!