キスフレ

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    部活が終わり、夜遅い帰り道。 同じ部活。 同じ帰り道。 家が近い私達は自然と一緒になる。 先に家に着く私。 別れの挨拶をすると、近づく顔。 目を閉じる私。 チュ。 リップ音がして、唇が離れる。 そして二、三回頭をポンポンと撫でて、 じゃあな、と背中を見せる。 いつもこれがお決まり。 いつもの日常。 まるで外国の挨拶のようにサラッと終わっていく。 慶太郎もそれ以上求めることはない。 私もそれ以上求めない はずだった。  
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