仮面舞踏会

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 そこにはディアデムが巫女として、祈祷していた。 「ディアデム様は、この国を守ってらっしゃいます」 「その祈祷は一週間かかり、かなりハードなもので、二週間は動けません」 「あなたがブレーズ様だったら、あと二日後に祈祷は終わるので、助けてほしいのです」 「どう言う事ですか?」 「あの、ディアデム様の力が弱まっているのです。でも、キスさえしてくれれば、少しだけ力が戻ります」 「キ、キス!」 (したことない!) 「あなたが婚約できないのに巫女様のはだかを見るからです。覗きなんて騎士としてどうかと思います。なので、契約としてキスをしてもらうのです」  ディアデムの下に付く巫女達になじられる。 (本当に申し訳ない事をした)  そう思った。
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