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次の日、城には。
『杖の騎士は、裏切者』
と言う札がかかっている。
(嫌がらせ?)
王の所へ向かうと。
「私ではないぞ! きっと巫女の力を落としたくない誰かがやったのだ!」
「そうでしょうね」
秘書は、そう言う。
「一つ訊きたいのですが、ブレーズさんは、杖の国に奥方がいると言う噂ですが?」
「いいえ、婚約者はいますが……」
「愛した方なんでしょうね、ディアデム様より大事なんでしょうね?」
(お前らのサフラン姫だろうが!)
そう思ったが言う事は出来ない。
「騎士は、約束を守るのが大事なことなんです」
「そうですか」
秘書は、怖い目をしてそう言った。
(ディアデムのこと、嫌いじゃ無いし……むしろ好き?)
悩むバストン。
『仮面舞踏会』
の予定が入っていた。
「一応参加するべきか、杖の騎士として」
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