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化けて、別人のようにおしとやかにドレスの裾を持ってそう言ってきたのだ。
(ああ、嫌だ)
「ありがとうございます」
苦笑いを浮かべそう言った。
(女と言う生き物は、恐ろしい物だ)
成人の儀式として、杯を交わし、パーティーはお開きになった。
(やっと終わった)
バストンの安心できる自分の部屋、ベッドと机、本棚には、びっしりとたくさんの本が並んでいる。
ベッドに横になり、下品な女を思い出し。
(女ってみんなああなのだろうか?)
バストンは成人したのだ。
いつ婚約者の女と会わされてもおかしくない。
(あんな女だったら嫌だろうな)
そう思った。
(でも、王族の姫だ。きっといい方に違いない)
そう思おうとした。
しかし、前者の方が多そうである。
バストンは、忘れて眠ることにした。
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