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タバコの煙ーーー。
飛び交う黄色い声、
女物の香水が入り混じった匂いーーー。
流れる流行りの洋楽ーーー。
全てが雑音に聞こえて耳障りだった。
『club romance』
ここがアタシの居場所。
今日もつまらない毎日の始まりーーー。
退屈で代わり映えのしない毎日に
嫌気がさしていた。
「ミーティング始めるぞ。」
オーナーは気だるそうに紙切れを
眺めつつアタシを呼ぶーーー。
「ミーティング始めます。
今日から新しい店長が来てまーす。
自己紹介を。」
『日向 星夜です。よろしく。』
声のした方を見つめると、
スラッとした男がだるそうにたっていた。
アタシの最高に苦手なタイプだ。
くせっ毛みたいで柔らかそうな
ハチミツ色の髪。
グレーのスーツは嫌味な程似合ってて
顔も整ってるときたら女は
放っておかないだろう。
アタシはこういう男が嫌いだ。
なんの努力もしないで
チヤホヤされちゃうような男何て。
「みんな教えてやってくれな。
よし!
今日は女も30人いるから
ボーイは名前の名簿を確認しろ。
では 、掛け声行きます。
今日も1日ー!!!」
「「「お願いします!!」」」
「杏奈ってばぁ!
店長ちょーイケメンじゃなぁい?」
「別に…。
いかにも理緒の好きそうなタイプだね。」
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