第1章

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時刻は7時を差していた。 練習後の自主練も私の日常。 「おっ帰るか!」 「ハチいたの」 「当たり前!つかいつも一緒じゃんかっ」 携帯を探してエナメルバッグに手を入れるが、それらしき感触がない。 …はぁ、面倒臭い。 「ハチ、部室いて。携帯とってくる。ついてこないで、そこいて」 「はいっす!」 たぶん机にあるはず。 不気味なくらい真っ暗な校舎は恐怖の対象ではない。 1年は3階なので、練習兼ねて階段を駆けのぼった。
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