prologue.

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~同じ頃のキッチン内~ . 注文を受けた人物が厚切りのパンをオーブントースター入れ 「モーニングお願ーい」 と、ステンレスボウルに卵を割り入れている人物に声をかける。 「はーい」 小ぶりのステンレスボウルの中に山と入ってる卵を2つ手に取る。 ボウルに卵を割り入れ解しながら塩コショウして、熱したフライパンに流す。 【ジュワ~ッ】っと卵が鳴く。 プクプクと卵が跳ね、気泡を作っていく。 すばやく軽くかき混ぜ、バターを落とした。 「もうすぐ出来るよぉ」 「りょうかぁ~い」 フライパンの中を見ながら素早くサラダ菜をガラスの小鉢に盛り付ける。 程よく固まりつつある卵をこぼさない様に皿に移す。 ボイルしたウインナーを2本とハッシュポテト、パセリもサイドに乗せる。 「はーい。モーニング出来ました」 オーブントースターで焼いたトーストもいい具合焼けた。 それらをトレイに乗せカウンター席に持っていく。 店内からは機嫌が良さそうな長瀬の声が聞こえてきた。 その声を聴きながら口元が緩む男。 「さぁてと。今日も作りますかぁ!」 一人、気合を入れた。 .
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