*捕食者*

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「もう…、挿れて…」  消え入りそうな声で、それだけ言う。 「どこに?何を?」 「…だから…」  直接的表現ならお手のものの空が、いつになく頬を染め、言い淀んでいる。  さすがに、とことん雌犬のごとくあつかわれたあげくに、バックを犯してくれと言うのははばかれるだろうとの想像は、聖夜にもついた。  では、してあげよう…と聖夜は思う。  一番惨めな獣の姿で。  もっとも残忍なやり方で。  ご主人様のプライドの最後の一欠けらまでも踏みにじり、下僕の快楽に従事するだけの性奴へと陥れる。  それが使用人の責務であるのだから。
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