いつか王子様が

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* 「ねぇ、なんでいつも来てくれるの?」 既に朝に近い時間。 私は乱れた布団をたぐり寄せながら、小さく尋ねた。 すると彼は軽く笑って私の身体を引き寄せ、私の頭を撫で始めた。 「どした、突然? いつも言ってんじゃん、アイシテルからだって」 「そぅ」 こんなこと聞いても無駄だった。 どうせ、その五音の言葉は、彼にとって大した意味を持たないのだから。 もう寝ようと思って、掛け布団を肩まで上げようとしたその時、 「あぁ、そうだな、おまえが言わねぇからじゃね?」 急に思いついたように話すので、私は布団を持つ手を止めた。 「何を?」 「俺を好きだって」
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