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“浮気は男の甲斐性”
そんな馬鹿げた言葉を、甘んじて受け入れてしまう私は
余程自分に自信がないのかもしれない。
彼が浮気をするのは「私」に原因があるんじゃない。
すべて「甲斐性」だから。
そう思うと、悔しいことに気持ちがラクになる。
わずかに残っているこの悔しいという感情は
いつか「哀しい」という想いに変わるのだろか。
それとも、もう何も感じなくなってしまうのだろうか。
いつか王子様が私を迎えに来るなんて甘い夢は
もうとっくに消えてしまっている。
“だって、私の王子様は
この浮気者の彼以外にいないのだから”
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