いつか王子様が

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今までの私は、いつも自分から恋をして。 いつも全力で恋をして。 でも、相手が悪いのか自分が悪いのか 身も心もボロボロに傷ついて終わるような そんな酷い恋愛ばかりしていた。 “もう誰も好きになったりしない” そんなバカなことを言っていた私に そっと差し伸べられた温かい手。 その手の持ち主は、いつも夢みていた王子様とはかけ離れた男だった。 紳士的どころか優しくもない。 爽やかとも言えないし、背だって高いわけではない。 もちろんとびきりの美形というわけでもないごく普通の男。
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