いつか王子様が

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ただ、唯一と言える僅かな望みは どんなに遅くなろうと 彼は約束した日には必ずここに来てくれるということ。 そして冷えたビールを飲み終えた後に ベッドの中で私の頭を撫でながら、お決まりのセリフを告げる。 「おまえを一番愛してるのは俺だよ」 本気じゃないことはわかってる。 その極上のセリフは私だけのものじゃないってこともよくわかっている。 けれど、わかっていても。 その言葉を聞くと、私はもう何も言えなくて動けなくなる。 あらゆる感情がその言葉に飲み込まれる。 そして、そんな言葉を紡いだ彼の全てを赦し、受け入れてしまうんだ。
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