☆1☆ プロローグ

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次に目が覚めたときに見えたものは白いピカピカの天井だった。 {ここは・・多分・・病院だよなぁ?} 最後に見た景色を頼りに考えてみる。 その時ガラっとドアの開く音とともに母が入ってきた。 母「目が覚めた?恭一・・」 なぜかすごく暗い顔をした母が目の前にいた。 恭「どうしたんだよ母さんそんなに暗い顔して?もしかして俺なんかの病気だった?まぁどうせ盲腸かなんかだろ?」 恭一はおどけたように言った。 母は戸惑いながら言った。 母「恭一落ち着いて聞いてね・・恭一ね・・心臓の病気・・なんだって・・」 恭「・・・はっ!俺が?なんかの間違いだろ?・・なぁ・・母さん・・なんか言えよ!!母さん!!!」 母は涙を溢れさせながら何度も「ごめんね」と呟いていた。 自分の中で実感のわかなかったのに、母の涙を見てやっと俺は病気なのだと思ったのだ。 恭「なぁ母さん俺あとどれくらい生きれるの?」 母「医者が言うには・・長くてあと5年もつかもたないか・・」 母は涙を拭いながら言った。 恭「そっか・・」 その話しをしたのが中二のときだった。
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