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次に目が覚めたときに見えたものは白いピカピカの天井だった。
{ここは・・多分・・病院だよなぁ?}
最後に見た景色を頼りに考えてみる。
その時ガラっとドアの開く音とともに母が入ってきた。
母「目が覚めた?恭一・・」
なぜかすごく暗い顔をした母が目の前にいた。
恭「どうしたんだよ母さんそんなに暗い顔して?もしかして俺なんかの病気だった?まぁどうせ盲腸かなんかだろ?」
恭一はおどけたように言った。
母は戸惑いながら言った。
母「恭一落ち着いて聞いてね・・恭一ね・・心臓の病気・・なんだって・・」
恭「・・・はっ!俺が?なんかの間違いだろ?・・なぁ・・母さん・・なんか言えよ!!母さん!!!」
母は涙を溢れさせながら何度も「ごめんね」と呟いていた。
自分の中で実感のわかなかったのに、母の涙を見てやっと俺は病気なのだと思ったのだ。
恭「なぁ母さん俺あとどれくらい生きれるの?」
母「医者が言うには・・長くてあと5年もつかもたないか・・」
母は涙を拭いながら言った。
恭「そっか・・」
その話しをしたのが中二のときだった。
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