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でも、このまま関係が続いたら、ゆくゆくは…。
そう思ってる自分がいたのも事実。
そして、この関係がずっと続くことを夢見ていたのも事実。
去年の暮れから付き合い始めて、会社でも、家に帰っても、わたし達は一緒だった。
だから、こんなふうにいきなり離れることになるなんて思いもしなかったし
転勤の可能性なんてこれぽっちも考えていなかった。
あれはもっと、わたしの人生に関係のない人達の話だと思っていた。
最初、一週間前に彼からこの話を聞かされた時は
てっきりからかわれているものだと思いこんで、彼を笑いとばした。
でも、どんなにわたしが笑っても彼はにこりともしなくて。
そんないつもの彼らしくない顔つきから、それがどうしようもないくらいの事実なんだと思い知らされた。
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