42人が本棚に入れています
本棚に追加
彼女になれない代わりに、友達というポジションを選んだのは
やっぱり間違っていたのだろうか。
きちんと終わっていないせいか
今でもあの頃の彼への想いを、懐かしんでしまう。
彼はそれを知ってか知らずか、あれから何年経っても
この誕生日のメールだけは欠かすことがなかった。
特別なことを書いている訳ではない。
ただ友達の誕生日を祝っているだけ。
それなのに。
“久しぶり
元気だった?”
そんな他愛もない言葉から始まる本文が、あたしの胸をぎゅうっと締め付ける。
そしてあたしは、それを何度も読み返してしまう。
最初のコメントを投稿しよう!