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「ふんふんふふ~ん♪」
「鬼竹先せ…いや奈乃もうチェックアウトかい?
まだ宿泊出来る分のお金はこの編集者から貰ってんだよ」
「あぁ女将さんハアハア!鬼竹先生がいま愛にイきますや、
ベビーにアヌスに書いてた通りス・テ・キ!
紹介しといて私は来た事無かったけど、
もっと早くに来ておけば!」
この槍杉屋女将の槍杉陵瀬(やりすぎおかせ)は、
普段の和服と旅館刺繍入り羽織ではなく、
小料理屋の女将の様な割烹着姿でお玉片手に見送りだが、
なんと編集者の妻鹿音霧はそんな彼女に抱き着いたまま離れない。
顔はあまりに近く眼鏡は曇り、
女将の頬にキスしたり舌を這わせたり、
両腕は首元に抱き着きながらガッチリホールド。
大きな胸も肩を挟み潰すかの様に押し付けている。
黒いスーツとタイトスカートが凛々しいキャリアウーマンの彼女が、
なまめかしい黒タイツで覆われた足を、
ダッコちゃんかコアラの様に白い割烹着にしがみつかせて離れない様は、
非常にシュールでもある。
そしてそれに平然として、
けだるい雰囲気のままでいられる女将も凄い。
旅館を背負って立つのに比べれば、
その色ボケ眼鏡ビッチババア位は訳無いのだろうか?
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