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そう言って、深々とお辞儀をした。
-以外と礼儀正しい?
その男が顔をあげたときには、飛鳥が握っていたはずの
鈴音がその男の手にあった。
「なっ!?…」
-なんだこいつ…!?やべえ…!!
「ちょっと!首輪持ってぶらぶらしないで!?
魔王様の所に帰るんだから!!」
「いい加減、人間の姿に戻りなさい。二人で対応しますよ」
-な!?いま、鈴音の能力を使われたら勝ち目がない!
「飛鳥!」
「大丈夫。僕が鈴音と戦うから澪はリアに集中して」
「リア!い~くよ!!」
「わかってますよ…」
両方同時に飛び出した。
~飛鳥side~
まず、鈴音のけりが繰り出された。
それを紙一重でさけ、鈴音の足をかけた。
鈴音が体勢を崩しながらも、飛鳥の顔めがけて蹴りを
繰り出したのを体を横に転がしよけた。
よけた瞬間に腹にけりが食い込み、上に飛ばされた。
「ガッ!」
飛鳥は体勢を立て直し、そのまま鈴音の顔めがけて蹴り
を繰り出した。
そのけりを、鈴音は手で受け止め、飛鳥の足首を持ち
地面にたたきつけようとした。
たたきつけられる前に、飛鳥は掴まれてないほうの足で鈴音の
腹にけりをたたきこんだ。
「げほっ!!」
ゴンッ!!
「~っ!!いった―!!」
二人して涙目になりながら、お互いを睨みつけた。
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