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「…鈴音、喧嘩はもうやめて話し合いにしよう。
…痛いのはもうやだし」
「…そうだね。痛いのはもうやだね」
二人は向かい合って座り、いろいろなことを話し始めた。
「あ、じゃあ、女子の姿のほうが話しやすいよね」
飛鳥はくるりと回り澪と最初にあった姿になった。
そして、ガールズト―クという名の愚痴が始まる。
「魔王様が―!!」
「澪がさー」
~澪side~
-くそ、こいつ強い…。
体から鋼出してくるんだけど!!
「あちらは…。鈴音は…!!」
-うお!?なんかいきなりリアの魔力が上がったんだけど…。
「鈴音はあとで八つ裂きにするとして…。
まずはあなたからですね」
「い―の?魔王様には殺さないようにって言われてんじゃねーの?」
そう言うと少し考えこみ、
「あなたがそれほどでもなかったということにすればいいでしょう」
-わーお…。こいつ、本気だわ…。
じゃあ、そろそろ俺も本気になんないとな…。
「お前が体から鋼出してくんなら、俺は二刀流にしよっと…」
マントの中から、剣を取り出した。
「ちょっとした四次元ポケットですね、それ」
「しゃべってる暇は…ねえんじゃねっ!?」
地面を思いっきりけり、体を回してリアに切りかかった。
カッキィイイン!!!
「っ!?」
「しゃべっているというのに…」
澪の剣はリアの腕から出た鋼の剣によって止められた。
「チッ」
-しょーがねえ…。
「ピィイイ!!」
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