俺から離れろ…!

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 「…ほう?」  少し目を見開いた。澪が口笛を吹いて呼び寄せたのは…竜だった。  「…魔物ですね。いつの間に使い魔にしたのですか?」  「お前に会う前にちょっとな…」  そういってすり寄ってきた竜の頭をなでた。この竜は、先ほど使い魔にしたウサギである。  「…少々予想外でしたが…」  そういうと、パチンとリアは指を鳴らした。訝しげに見ていると、横から変なにおいが…  「…?」  振り向くと、そこにはどろどろと溶け出している竜の姿があった。  「…もともとは我々の持ち物です。魔物を使い魔にしたところで、   我々はどうとでもできますが?」  -そういうことかよ…。  ギリッと唇をかんだ。  「…小細工はきかないってわけか」  「…おとなしく降参したほうが身のためだと思いますが…?」  「残念ながら、降参の字は俺の辞書にはないんでね!」  そういうと同時に、澪はリアに向かって駆け出した。肩にかけていた大剣を抜き  リアに向かって振りかざした。
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