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ある学校の屋上で一人の男が寝そべっていた。
「やっぱ春っていいな…。あったけえ」
彼の名前は赤坂澪(アカサカ レイ)。
現在、授業サボって屋上で居眠り中だ。
―くそ、あのくそジジイ…。
い―じゃねえか、テストは満点なんだからよー。
授業聞いても面白くねーってえの。
そんな事を思う青年の上に何かが浮かび上がった。
いや、いきなり現れたと言ったほうが正しい。
それは、マンガの中で見るような魔法陣のようだった。
「なんだよあれ…」
澪は起きあがり、その魔法陣を見つめた。
すると魔法陣は、いきなり高速でぐるぐると回り始めた。
その中心から人が出てきた。
「ハ?人って…ちょ落ちてきて…!?」
「うわぁぁ!?そこどいて―!!」
ドッシ―――――ン!!!!!!!!!!!!
「いってー…。」
「うわぁぁ!?ごめんほんとごめん!!」
落ちてきたのは…魔法使いのような格好をした女の子だった。
―なんで上から…?
てかなんでそんな格好…?
「本当にごめん…。
でもどうしてここに出たんだろう…。勇者を探してたのに…」
そう呟いたこの懐から、ピーピーと音がした。
「あれ?なんでいまこれがなって…?」
その子が出した物体はスマホのような形状をして
上の部分から棒のようなものが延びて俺をさしていた。
「え?これ何?」
「…あなたが勇者?」
「ハ?はぁああああああああああああああああ!?」
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