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―まず落ち着こう…。
「説明して。えーと、女の子だよね?」
澪は容姿からでも女の子だとわかるが、誤解していては
失礼だと思い、一応聞いた。
「ム!失礼な!って、この姿じゃしょうがないか」
そういい、くる~んと回ると一瞬で
男の姿になった。
「なんで白髪?」
「元の髪の色が白だから。元の姿になってもいいけど、
結構グロテスクだけど?」
そういって首をコテンっと傾げた。
さっきが女の子だったから、女の子にしか見えねえ。
「いや、いい。で、さっきのなんだけど、
俺はまだこの状態を夢だと思ってるから、どうにかして
俺を納得させるように頑張れよ」
「夢だと思ってるのか…」
するとそいつは何かうーんと考え始めた。
「とりあえず、自己紹介から。
僕の名前は、飛鳥(アスカ)。
魔法使いだよ!神様からテキトーに選ばれた優者を探して
やってきたんだ。
それが、君!」
「俺かよ…あっと、俺は澪だ。」
澪は夢だ夢だと思いづつも、真剣に話を聞いていた。
澪は少しだけ、現実ならいいなと思っていたんだろう。
「まあ、君は運が悪かったんだよ。
諦めて、魔王を倒しに行こうよ!!」
そういって、ルンルンしながら先導しだした飛鳥。
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