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「…無理。じゃ、寝るわ」
「えぇぇぇ!?なんでーなんでー!?
よくあるRPGの世界だよ―!?勇者だよ―!!魔王倒そうよ―!!」
襟を掴まれ、がくがくと揺さぶられる。
―ああ、脳みそが揺れる…。
「めんどくさい…やる気ない…どうでもいい…」
「えー!?でも魔王が勝ったらこんな風に昼寝できないかもよ?」
その言葉に反応する澪。
「それにー、自分の好きなこともできなくなるかも…
または、奴隷みたいに扱われるかもねー」
「…よし。…魔王を倒しに行くか」
くるっと態度を変えた澪。
そんなんでいいのか勇者!!と思う飛鳥であった。
「ん~、じゃまずはあなたの特性を図るね~。
まあ主に、『魔力』・『剣技』・『コミュニケーション能力』
とかかな…」
そういいながら、次々に調べていく。
「…魔力『96%』剣技『87%』コミュ能『3%』
…魔力と剣技はさあ、100%に換算すると神かって思うんだけどさあ
それよりも、『3%』って何!?」
「知らねえよ!!俺にいわれても!!」
澪は勇者に選ばれただけあってか(テキト―だけど)強い。
しかし、精神面やコミュ能など人にかかわるところがボロボロだった
「もうちょっと、人にかかわろうとしようよ…」
「…友達は…一応いる…。」
-友達がいるかどうかじゃなくてさ…。
と、飛鳥は思いながらも澪の向き不向きを考えて武器を選んでいく。
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