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せっかく…ゲームなのに…(風です、風)
そう思い、がっかりしてると、前を向いている澪が
急に振り向き、飛鳥の後方を撃った。
バンッ!!
「え…?」
「下がれ!新しい敵みたいだぜ?」
そうニヤッと笑うと、ライフルを持って敵めがけて撃った。
ババババババババババババンッ!!!!!!!!!
「ふう…。倒したか…
飛鳥、怪我はないか?」
「うん…。ありがとう…」
「そうか!よかった!」
そう言って、二カッと笑った澪に、胸が高鳴る飛鳥。
―一瞬ときめいちゃったじゃねえか!!
―くそ、今度は助けられない!!
「なあ、飛鳥、こいつの名前は?」
「ん~?なんでこいつがここにいるんだ?…
中級クラスのやつだぞ?…」
中級クラスの中で一番弱いとはいえ、この階は
下級より下のやつがうようよいる場所だ。
この辺にいるとは思わなかった。
「澪、何か不具合が起こってるっぽい。
ちょっと気おつけたほうがいい」
「オッケー!!飛鳥!」
楽しそうに笑う澪。最初のやる気のなさとは
大違いである。
「とりあえず、僕の使い魔をどの階にも飛ばしておく。
これで、今の現状がわかるはず…」
飛鳥の使い魔は何十匹もいる。その中の十匹を飛ばした。
ネコや鷹、キツネや馬などいろいろいる。
「いいな…俺も使い魔ほしい…」
「そのへんにいる奴を、澪なら使い魔にできると思うよ?」
そう言うと、澪は先ほど倒した奴に近づき、
ホエミをかけ回復させた後、足で踏みつけながら
「どうやって使い魔にすんの?」
と聞いてきた。
-回復させる前に聞こうよ!?
-そいつがにらんできてるんだけど!!
「…『Esprit familierRevenez a l'etoile sacre』って
唱えればなるよ…」
『Esprit familierRevenez a l'etoile sacre!!』
澪がそう唱えると、やつの体が光に包まれ
小さくなり現れた。
「うさぎ…?」
澪はそのウサギに近づくと、もふもふし始めた。
「ふわふわ…」
「ウサギが好きなんだね…澪」
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