第一章 妊娠中の出来事(吐血で転院)

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第一章 妊娠中の出来事(吐血で転院)

双子を妊娠中の妻に襲いかかるトラブル・・・ 約3ヶ月後の出産を前に妻は、体調不良の日が続き、この日突然吐血した。 たまたま私の休みの日だった。お腹の子も心配で、かかりつけの産婦人科へ連絡すると「すぐに来るように」との指示で病院へ急行し、即入院することになった。 病室まで付き添い私は、入院手続きや準備の為、一度家に帰り荷物の用意と 必需品の買出しで3時間位経っただろうか病室へ行くと妻の姿が見えない。 バックも荷物もない。病室間違えた?確認したが間違っていない。ベットも きれいに整えられていたのを見た時、「エッ…まさか…」だんだん血の気が引いていくのが分かった。 急いで受付で尋ぬると「アッ〇〇さん実は…すぐ先生呼びますからお待ちください」と言われ、その間中イライラとドキドキが止まらなかった。 しばらく待つと先生から「転院させました」と告げられた。 どうやらまた吐血したらしく当院では、処置できないために、某大学病院を勧めてくださったようだが、妻の方から後々の事を考えてか?自宅からもより近く高度小児医療施設も備えられた国立病院を指定し先生に手配して頂いたようで、「当院の看護師が同乗し救急車で搬送した」とのことだった。 ひと通り状況説明をして下さり、更に今後はどちらの病院で出産するかは 「あなた方にとって都合の良い方をお考え下さい」と穏やかな口調で暖かいお言葉を頂き、本当に有難い思いで、深く頭を下げ搬送先の病院へと急ぐ。  正直、一瞬最悪のことも頭をよぎり胸をなでおろし大きく息を吐いた。
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