プロローグ

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?「はあっ…はあっ…はあっ…!」 見知った町の角を曲がる 全力疾走で街中を駆けて行く、もうどれだけ走ったか分からない 五分?十分?いやそんなことはどうでもいい 問題はなんで僕が追いかけられてて、そして…そしてなんで あんなよく分からない『何か』に追われてるかだ ?「はあっ…はあっ…だ、誰かぁ!!」 もう何回目だろうか疲れ切った声で大声を上げてみる だが道には人も見当たらない上に何故か家から誰かが覗く様子もない そろそろ体力的にも限界が近い、いくら部活動の陸上部で走りこんでいても 限度がある、おそらくそろそろ走れなくなるだろう ?「おい、いつまで逃げるんだ、人間の足で逃げられるものではないぞ、優」 走りながら、この無駄に渋い声のする左下の方に目を向ける そこには見まがう事の無い飼い猫のクロが喋っている というかこっちのが訳が分からない、なんで飼い猫が喋っているのだ 神崎 優「だって…逃げなきゃ…はあっ…捕まるじゃん…!」 息も絶え絶えながらもなんとか声をだす というか良く分からない物に追われてるだけでなく飼い猫まで喋るという事態 正直もう勘弁して欲しい、頭の処理能力を超えすぎてる 誰か僕に詳細を説明して下さい本当に
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