魔法少女としての日常の始まり

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ガチャ… 優「よし、大丈夫かな…?」 きょろきょろと辺りを確認しながら入った場所は 校舎の屋上、普段は鍵がかかっているから誰も来れないがちょっとしたテクで僕は忍び込めるのだ 優「(母様の破天荒冒険旅行のおかげとは言え複雑だなぁ)」 すぐさまゆっくりと扉を閉めてスポーツバックを開ける、そこに居たのは見慣れた僕の相棒だった クロ「やれやれ、この中はさすがの私でも狭かったな」 優「そ、そうそれはごめんね、じゃなくて!!」 思わず謝りそうになったがぐっとこらえて声を荒げそうになるのを小声で話す 優「(なんでここにいるのさ!というかいつの間に入ってたの!?)」 クロ「(なるべく共にいると言っただろうが、それと朝から忍び込ませてもらってる)」 朝から姿が見えないと思ったら既に潜入済みだったらしい というか多分母様の入れ知恵だろう、相変わらず色々読めない母様だ 優「取り敢えず出てきてよ、はぁ…まったくもう」 取り敢えずクロをスポーツバックから出して中身を確認する もしかしたら中身までなくなってないかと思ったけどちゃんと体育着は入ってた クロ「やれやれ…いくら私が小柄とは言え鞄に潜入とは、真奈も無茶を言う」 ぐーっと猫らしく身体を伸ばして溜息をつくクロ 優「やっぱり母様の仕業なのか…」 ぐったりとうなだれる僕、本当に母様はいつもいつも…
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