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委員長「じゅ~ご!」
バンッ!と音を立てて入って来るなり
いいんちょはきょろきょろと辺りを見回す
優「な、なんですかいいんちょ」
委員長「む~」
なんだか目的のものがなくて唸ってる表情のいいんちょ
委員長「なんか優君のすごい秘密が拝めると思ってたのに~」
優「あはは…な、何を言ってるんですかいいんちょ、そんなのないですよ~」
内心ぎくりとしながらも僕ははぐらかすと
委員長「ん?優君、その猫なあに?」
優「えっ、あっこれはそのっ、うちの猫なんです!学校に付いて来ちゃったみたいで!」
いいんちょがクロを抱き上げまじまじと見る
ぶっきらぼうににゃあと一鳴き
委員長「…あんまり猫っぽくないね」
苦笑したいいんちょににゃあにゃあと抗議の鳴き声を鳴らすクロ
正直しょうがないと思う、僕も猫っぽくないと思った位だ
委員長「もしかして優君の隠したかったのってこれ?」
優「え、ええ騒ぎになったらまずいですから~」
あははと苦笑いをするといいんちょはふぅんと相槌を打ち
委員長「じゃあこれは“貸し”にしておくね」
ふんわりとおっかない事を言うと呼び止める暇もなく
そのままいいんちょは屋上を出ていってしまった
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