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九月後半-
夏が過ぎ、これといった残暑もなく
比較的涼しい気候に入ったこの頃、この垣根ノ町で物語が始まる
ジリリリリリリリリ!
優「うぅ…もう朝か…」
目覚まし時計の音で目を覚ました僕は
ベッドの上でもぞもぞと薄手の綿毛布から手を伸ばして目覚まし時計を止める
時間は午前7時、ちょっぴり遅いお目覚めだが
身支度をそろそろ始めないと学校に遅刻してしまう
生徒会に所属してる以上そんな事は正直印象を悪くしてしまうだろう
クロ「にゃあ」
のそのそと起き上がると鳴き声が聞こえたので見てみるとそこには
飼い猫である黒猫のクロが居た、まだ小学生低学年の時に母が拾ってきた猫だ
優「おはよ、クロ」
そう言いつつ頭を撫でてやると目を細めた後に
すっと部屋から出て行った、おそらく下に行ったのだろう
優「さてと…僕も準備しないと」
薄水色のベッドから降り、母から譲り受けた鏡台で寝癖を調え
パジャマを脱いですぐに制服を着ていく
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