僕の物語の全ての始まり

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赤を基調としたブレザーの制服を着て 今日の身支度を済ませて鞄持って一回に降りるとみそ汁のいい匂いがする どうやら今日の朝ご飯は普通の和食っぽい 玄関に鞄を置いてリビングに行くとクロと母がリビングのテーブルで 朝食の準備を終えて待っていた 「おはよ、ユウちゃん」 クロ「にゃあ」 優「おはようございます、母様」 席に付くと朝ご飯の白米にみそ汁、鮭のてりやきにたくあんとサラダ 思わずがっつきたくなる和食である 母の献立メニューは毎回気まぐれで決定する 確かに飽きは絶対しないのだがやはり朝食は普通が一番である そんな気まぐれな家の『母様』の名前は神崎 真奈(かんざき まな) 年齢は分からない、小さい時に聞いて得難い無言の圧力を受けて 自分の中では質問はタブーとしている ただ見た目としては自分自身の色が抜けたブラウン色と同じ髪の色で 身長に関しては僕と同じくらいの150弱ほどで 見た目は母というより兄妹に見えなくもないから困る 優「いただきます」 真奈「はい、召し上がれ♪」 クロ「にゃあ」 三者三様に手を合わせてご飯にありつく みそ汁はしっかりだしを取ってありとても風味豊かで美味しい 具材の豆腐に油揚げもすごくマッチしていて何杯でも飲めそうだ 鮭のてりやきも昨日のうちに仕込んでいたのだろう しっかりと味が浸みていて美味しい 二十分後- 優「ご馳走様でした」 真奈「は~い、お粗末さまでした♪」 クロ「にゃあ」 手を合わせて食べ終わった皿を片付けた後 真奈「はい、ユウちゃん、今日のお弁当」 優「あ、ありがとうございます、母様」 水色の風呂敷につつまれたお弁当を受け取りお礼を言う 優「うわっ、行けない遅刻する!?」 時計を見たらすでに8時を回っている 慌てて玄関に向かう僕に向かって母の声が背中から聞こえた 真奈「今日は早めに帰ってくるのよ~」 優「はいっ、母様!いってきまーす!」 いってらっしゃ~い♪という声を尻目に 弁当を鞄につめて急いで家から出ていくのだったimage=487297112.jpg
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