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そうこうしているうちに、道の先に学校の校門が見えてきた
優「丈君、見えて来ましたよ!」
丈「!よっしゃ、急ぐぞ」
丈君と二人で最後のラストスパートをかけて走る-
丈「ふいー、なんとかなったな…」
優「はぁ…はぁ…ですね」
息を整えながら正門をくぐると
?「二人とも、まーたギリギリなんだ?」
声をしたほうに二人して振り向くとボードにシャーペンをコツコツと叩いて
いる黒髪のロングヘアーの女子生徒がいた
優「お、おはようございます…いいんちょ」
丈「おっす、委員長」
?「ふふ、よろしい」
ボードの紙にシャーペンでサラサラと何かを書いて
フワフワした印象の女の子はそう呟いた、彼女は同じクラスメイトで
クラスの委員長を勤めている名前は九条 美羽さん(くじょう みう)
容姿端麗、面倒見が良く真面目で勉強もできて、まさしく委員長に相応しい人だ
委員長「それはそうと二人とも、確かに遅刻じゃあないんだけど~」
ボードをコツコツと叩きながら呟くいいんちょ
委員長「半年は登校記録を付けなきゃいけない私としてはそろそろ先生の視線が痛いんだけどな~?」
ボードを叩くのを止めて首を少しばかり傾げるいいんちょ
優「あ、あはは、つい眠たくてギリギリまで寝てしまったと言いますか…」
丈「ほう、俺も優の可憐な寝顔なら見てみたごはぁっ!?」
優「ちょっと黙っていて下さい」
また余計な事を口走りそうだったので、腰のはいったボディブローをしておく
呻きながらも「いい、パンチだ…」と親指を立ててくる丈君
委員長「ふふ、仲良しそうで良いね二人とも」
かけていた眼鏡をくいっと直してふんわりと微笑む委員長
キーンコーンカーンコーン…
そうこうしているうちに学校からチャイムが鳴ってくる
委員長「ほらほら二人とも、早く教室にいかないと、私は職員室に一旦行くから、早く行っておいで」
優「は、はい、ほら行きますよ丈君!」
丈「おうよ!」
いつの間にか復活している丈君と共に一緒にチャイムの鳴る校舎の中へと行く
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