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いつ爆発してもおかしくないくらいに、想いは既に体中から溢れ出ていて。 間違いなく、本人にも、ダダ漏れ状態。 …な、はず…。 ねぇ、気付いているんでしょ?ホントは。 知っていて、ワザと知らないフリしているんでしょ? 「じゃあ、そんなに食い入るみてぇに見つめんなよ。穴あく。」 だから。欲しいのは、時計じゃないー。 「ハイ、じゃーマジメに仕事しよーね。」 ポンポン ……って。あの…。 そーゆーこと、しちゃいます? 4歳も年上だから、私なんか子ども扱いしても許されるってことですか? そーゆーこと、平気でするから。あなたをスキな私は、勘違いしてしまいそうになるんです。 もう、いっそのこと、この気持ちが空になるまで溢れてしまえばいいのに。 そうすれば、こんなにスキすぎて、苦しくなることもないのに…。
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