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「え、間宮くんがですか?」
その日の夜ー。
私の仕事が終わるまで待っていてくれた松田さんと、一週間振りのふたりきり。
さっき渡された鍵は、どうやら出張前にユウさんから無理矢理取り上げたものらしい…。
その鍵をわざわざ私に使わせて、満足そうに笑っていた松田さんの深意はまだよくわからないけれど…。
機嫌が良い事にこしたことはない。
「そ。新規案件のチェック終わった後、目敏く鍵の事に気付いてて俺に聞いてきたぞ。上手くいったんですか?って。」
「そ、それで…?」
「正直に全部話したけど?」
「ぜ、全部って…、」
「…なに?やっぱおまえ間宮となんかあんの?」
「あ、いえ、違くて、その…。」
間宮くん…、未だにアヤちゃんの事でカンチガイ継続中なんじゃないかなぁって…。
ちょっと心配になっただけです…。
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