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一瞬驚いた少年ではあったが気を取り直し、怪しさ満点のその者に後退りをして露骨に警戒心をあらわす。
『あー。…御免御免。大丈夫、私は怪しい者じゃないよ』
その者は自分に向けられている警戒心に頬をポリポリと掻きながら、困った様な表情を浮かべた。
「…何者なんですか、貴方は?」
『うん?あぁ、名乗ってなかったね。私は姓が織田、名は信長だよ――君の名は?』
「えっ?あぁ、はい。僕は仙石大和って言います……うん?」
大和は遅れて何かおかしな事を目の前の人物が言った事に気付く。
耳がおかしくないとしたら目の前の人物は正しく自分の事を【織田信長】と名乗っていた。
大和は信長と名乗る目の前の人物を良く見てみる。
着ている服、身に付けている物。
そして大和は呟く。
「変人だ…」と
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