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男のロマン、などと言う甘ったるいモノではない。
血を吐くような男の生き様だ。
太いのだ。痛いのだ。そしてとてつもなく熱いのだ。
「直球。力いっぱい根限りのストレート。もう、山の話は書けないだろう。これが、最初で最後だ」
この本のあとがきで、獏さんはこう言っている。
当然だろう。
夢枕獏ほどの作家でも、これほどの凄まじい話はそういくつも書けるものじゃない。
天賦の才を持つ偉大な作家が、何十年も構想を温め、一番良い時期に、生も根も尽き果てるまで書くことに集中し、書いた後はもう逆さに振っても何も出ないような状態になるまで書き尽くし、そうしてようやく完成させることが出来る究極の一作だ。
そうそうこんな話書かれてたまるか。
と言うワケで、漢なら読め!!
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