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下駄箱に一通の手紙が入っていた、差出人不明の手紙。
内容が気になり開封すると書いてあったのは(放課後、屋上で)とだけであった。
誰が書いたのかわからない手紙の為行きたくない反面、行かないと相手に悪いという使命感が強く、果たし状か、告白か、忘れ物かの3択を考えながら授業へと向かった。
放課後、忘れ物意外だったら断ろうと、果たし状こそないが告白は小学生の頃にも何回かあった為慣れていた、警戒心などなく階段へと足を走らせて行った。
この手紙は誰のなのだろうと。
屋上のドアを開けるとそこにいたのは知らない人、多分先輩であろう、でも初めましてだ、なぜ私に用事あるのだろうか、彼はにこやかに「迷ちゃん!。」と知っているかのように手を振った。
「えっと...初めまして、何方ですか?。」
「はじめましてずっと見つめてるだけだったからお話出来て嬉しいよ!。」
そう言って彼は胸ポケットから写真を取り出した、それは私の写真であった。
学校ではなくてプライベートでショッピングセンターで買い物している写真とついこの間学校帰りに一人で寄ったカフェで飲み物を飲んでいる写真、趣味でやっているテニスをする時の更衣室の写真まで、何をやっているのだろう...気持ちが悪い、とこみ上げてくる感情を押し殺して言った。
「貴方は、何がしたいの...?。」
「君が欲しいんだ、愛おしい、愛している。」
ここにいたら何をされるかわからない、私は急いで走って帰った、今日のことはなかったことにしよう、と必死で忘れようとした。
しかし次の日に事態は急変した。
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