第6章

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もたれかかっている彼女の肩に手を回すナオトさんの姿はすごく自然に見えた。 ナオトさんは優しい視線を彼女に投げ掛けていて、本当に彼女を大切にしてることが伝わってくる。 そんな時だった。テーブルに置かれていたナオトさんの携帯が鳴った。 ナオトさんがまさか?って顔をする。ナオトさんは携帯を手に取ると彼女から手を離して立ち上がった。 『わりぃ』 そう言って部屋を出ていくナオトさんの表情は暗かった。 ナオトさんがいなくなってもたれかかれなくなった彼女はテーブルに突っ伏してるし… 起きないのがすごいな…酔うと寝ちゃうタイプなのかな。 ナオトさん、まさか誘いの電話かな… でも、この状態の彼女を置いてなんていかないとは思うけど。 彼女がここまで飲んだのはナオトさんが一緒だからのはずだ。 どうか、誘いの電話じゃありませんように…俺はそう祈るしかなかった。 幸せそうな彼女の顔を曇らせたくないから… すっと襖が開いてナオトさんが戻ってきて、顔を見ただけでさっきの電話が誘いの電話だったことが分かってしまう。
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