第1章

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井戸に首突っ込んで、冷徹な響きでその名を呼ぶ。 深みで蠢き、猫目と対面する。 洞からは湿った風が驚嘆を運ぶ。 哀れみと同情。吹きつける叫びにそれを送る。 猫目は首傾げ、いつの間にか見下げている。 上方の黄金郷から猫目は発す。 そんな奥まった檻に居ては自尊心よ!   
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