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ひょっとしたら 好きなのかもしれない そう気付いたのは 愛を囁かれたあの日。 ‘アイシテル’ そう言われたのが 嬉しくて 嬉しくて 身体がうち震えたのを覚えてる。 好きだとも そんな素振りさえ見た事もなく ただ 欲をぶつけられて そのうちに輪をかけたように貪欲になったのはあたしで 今では彼の施しを 望んでさえ、いて 彼以下の繋がりは シタクナイと言い張り 何様になったつもりなんだ。 あたしが迷った人生を生きていても 淡々と移る季節。 もう 何をやってもイイ、みたいな感覚でいられる時間も あと、半年か。 志伸さんがあたしのナカに入ってきて もう、3年か……
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