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「華……」
遠くの方で聞こえる声に
精一杯応えようと耳を澄ました。
その間にも
ゆっくりと
ゆっくりと
だけど確実に
進む。
「華…………
華の初めては
全部、貰うから……」
はぁ
と、吐き出された色艶の効いた吐息が
あたしをおかしくさせた。
志伸さんの感覚を少しでも麻痺させたんだと
そう、思うと
イタクテ、アツイのが
オカシイ……
「んっ、ハッ」
限りなく、イタイのに
ソコが疼き
苦しいほど、アツイのに
もっとホシイと
勘違いする。
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