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************* 家の前で偶然出くわしたお母さん。 「あら、華、お友達?」 学校帰りに制服のまま ホテルに行って しかも、こんな時間になって 補導されなかったのが奇跡なくらいだったのに ワザワザ、送ってくれるなんて 正直、ウザかったけど。 まぁ、普段出来ない体験をデキタからヨシとするか。 「同じガッコの青木君」 「初めまして、少し遅い時間まで咲良さんを引き留めてしまったので、送らせて頂きました」 青木君は綺麗に頭を下げた。 「まぁ、ご丁寧にわざわざ有り難う、青木君」 「いえ、とんでもない。咲良さんには色々教えて貰っていて、あ、そうだ、コレ今日やったとこのプリント」 鞄からうやうやしく出したファイルを 手渡す仕種が、自然すぎて笑える。
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