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志伸さんと過ごした時間が 長ければ永いほど あたしの感覚は狂っていく。 何がほんとの事で 何が嘘なんだろうか それとも初めから本当は一つも無かったり その反対だって…… 志伸さんに捕らえられたのは 身体だけなんだろうか。 嫌だ、と思っていたのに いつの間にかソレ以上を望むようになり 彼の股の間に潜むあたしは ただの動物だ。 気持ちよくて 心地よくて どうにでもナレと思ったりするのに その後の虚しさが 異常に寂しく感じられて、どうしようもない。 前は、ソレほど感じなかったのにな。
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