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青木君と抱き合った事で続くと思われた そんな関係。 実際はキスさえしないプラトニックな関係に 驚いていた。 青木君は何気に優秀で そして何より 人の気持ちを物凄く上手に察してくる。 「咲良、最近エッチしてる?」 ここは一応、区立の図書館。 そんな内容の話を小声でもしないほうがイイ場所だ。 「なんで今、その話題?」 「なんとなく」 「あきれた」 「ね、ホテル行かない?今日は制服じゃないし」 「行かないし」 「シよ」 「シナイし」 スルリと撫でてきたのは太股。 隣同士で並ぶ席で 大胆にも彼の左手はあたしの脚を割る。 「咲良のに、久しぶりに、ブチコミたい」 一言ずつ 静かな口調で 吐き出された 乱暴なセリフに お腹の奥が縮まった。
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