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「な、咲良」
「なに?」
「誰とシテんの?」
前もそうだった。
青木君はやけにソコを気にかけているみたいで
そんなのは言えるワケがない。
内腿を撫でながら
甘い、低いボイスで囁く。
変に動くと逆に怪しまれてしまうから
微動もせずにいるけど
柔らかなタッチに
ナチュラルに濡れる。
「気になるの?」
「ん、咲良の事は全部」
「ふーん」
「全部じっくり見てみたい」
「見たじゃない」
内腿にかかった掌を払いのけると
意外と簡単に退いた。
「まだ、見てないよ?」
この、何て言うんだろう。
気怠げな
物憂い感じを滲ませる独特な雰囲気
ホントに同じ学年の男子とは全く違う。
頬杖をつきながら
どことなしに視線を緩めると
あたしになんて興味がなかったかのように澄ます、顔。
まるで
志伸さんだ。
凄く執着したかと思うと
直ぐに別の香りをくっつけて帰ってくる。
シャワーにも入らずに
あたしに触れる事が
堪らなくイヤだった。
「ね、青木君」
「なぁに?」
「男の人ってそのまんまでも違う穴に突っ込めるもんなの?」
……図書館でするトークじゃ
ない、よね。
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