キミを好きになった日

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つい1週間前まで、俺は聖護のどころか自分の気持ちさえ信じきれてへんた。 元々俺は、つまり……そういう類いの人間やなくて。 普通に女の子が好きで付き合ったこともあったし、それなりの経験も少ないなりにあった。 もちろん聖護のことは友達以上に思ったことなんて無かったし、男とか女とか意識する以前の関係やった。 それが変わったのは3か月前。 そん時付き合ってた子に浮気されてアホみたいに落ち込んだ末、迷うことなく愚痴り相手に選んだのは聖護で。 しょーもない愚痴を延々と聞かせた自覚はあった。 それでも聖護は嫌な顔1つせず最後まで付き合ってくれた。 「もう、どうしたらええか分からんわ」 結局、そんな結論しか出せなかった俺に聖護が言った。 「じゃあ、俺にしとき」 フワリと触れた唇に嫌悪感は無くて、そこから俺らの関係が始まった。 けど、俺は始めきれてなかったんや。 そんな中途半端な気持ちが聖護を傷つけた。
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