キミを好きになった日

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××××××××××××× 人よりもタヌキの方が多い普段の信楽駅。 俺たちが通う祥徳学園は県内の中心部にあって、本校を京都に置き、東京にも系列校がある全国的にも名の知れた進学校。 地元から学園に進学したのは俺と聖護だけで、自ずと以前よりも行動を共にすることも増えた。 「菫梨くん?」 「何や?」 通勤ラッシュが始まる時間帯にも関わらず乗客も疎らな信楽高原鉄道の車内。 譲り合う必要のない座席に座り、何気ない会話が始まった。 「今日、何の日か知ってる?」 「今日?……数学の小テストあったな」 「……それだけ?」 「他に何かあったけ?」 「……ううん」 「脅かすなや」 「……ごめん」 何なんや、気色悪いな。
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