キミを好きになった日

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車窓から見えるのは相変わらずの田園風景。 延々と続くのどかな風景の中にあるのは、俺たちが生まれるよりもずっと昔に起きた衝突事故の犠牲者を祀る慰霊碑。 ひいじいちゃんちに行くと、いつも当時の様子を聞かされた。 「なぁ、聖護」 「ん?」 俺は聖護が座っている方とは反対を向いて外を見ていた。 「俺が突然いーひんなったらどうする?」 「えっ、菫梨くんどっか行くん!?」 「もしもの話。今んとこ、そんな話はあらへん」 「びっくりするやんかっ」 「何でや?」 「何でて……」 また黙り込む聖護。 最近、ただの幼馴染みの時の方が楽しかったて思うのは気のせいやろか……
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