キミを好きになった日

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××××××××××××× 「じゃあ、また昼休み」 2年生の教室が入る階まで昇ってくると、いつも通りのセリフで聖護と別れた。 「あ、菫梨くんっ」 「何や?」 背中を呼び止められ振り向いた。 「今日な……」 「菫梨、おっはよー」 「どわっ」 後ろから肩を組んできたのはクラスメイトの勝谷。 「お前な……」 「おっ、何や。2人はまた同伴登校かいな? ほんま、仲ええな」 「地元が同じなんやからしゃーないやろ。 お前こそ、今日は彼女と一緒ちゃうんか?」 「そんなもん、とっくに別れたわ」 「マジでっ!? その割にはえらい元気やんか」 中学からの付き合いやと言ってた2人は学園内でも有名なカップルやったんやけど…… 「アイツとは友達に戻っても上手くやってるからな」 「そうなん?」 「そうや。だからな菫梨、今日の放課後大津女子の子らとカラオケ行くんやけど行かん?」 肩を組まれたまま教室へと連れていかれる俺。 聖護の言葉も存在も置き去りにしたことに気づけていなかった。
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