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「・・・・・・詩音・・・。」
でも。
何よりも、私は・・・安心、してしまったんだよ。
よかった。
航には私だけじゃあないんだなって。
他にも・・・私の他にも頼れる女の子がいるんだなって・・・嫉妬じゃなくて、安心してしまったんだ。
「・・・おいで、俺の家行こう。」
「・・・ふぇ?」
「そのままカラオケなんて出来ないだろ?なにより、このままじゃ心配。その辺歩いてるオヤジにふらふらついていきそう。だから、俺の家で見張る。」
・・・なんか、子供みたいな言い方だ。
でも・・・安心する。
「ありがと・・・。」
タクシーを望が止めた。
そのまま乗り込んで、望の家まで向かう。
・・・外の景気を見ながら。
私は意外と落ち着いていた。
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