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「・・・なにか作ろうか?凝ったものは作れないけど・・・。」
この家だし、材料は一通りあるだろうなと思って冷蔵庫を開けると、案の定それなりの量の食材が詰め込まれていた。
「じゃあ、ハンバーグ。」
一言だけ残して部屋へ消えていく望に気づかれないよう、ふぅとため息をつくと料理を開始した。
・・・手伝おうと言う気はないのか、望には。
・・・や、なさそう。
一人で想像して笑っていると、後ろから「おい」と声をかけられる。
「あ、望ー・・・。」
「・・・悪いけど風呂掃除もしてくれない?」
・・・どうやら、ここに泊まらせてもらうには、まずこの人の代わりに家事ができないといけないらしい。
「・・・風呂掃除は自分でやって。洗剤つけて擦れば終わる。」
ため息をついた。
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