186人が本棚に入れています
本棚に追加
/328ページ
「・・・あれー?図書委員・・・いない?」
カウンターは愚か、無駄に広い図書室の中にも人の気配はない。
「ま、いっか。返却ボックスにいれとこ。」
そのまま本をカウンターのそばにある箱に入れて、立ち去ろうとした瞬間。
『ガゴンッ!』
「っ?!」
大きい音が室内に響いた。
ビックリした・・・人はいたんだ。
ちょっと興味が湧いて、図書室のなかをうろうろ。
・・・あ、いた。
図書室の奥の方・・・一番暗くて狭いスペースに、転んだと見られる男子生徒がいた。
ブラウンのサラサラで・・・癖も何一つないこの綺麗な髪の毛。
・・・この人。
「桐谷・・・くん?」
最初のコメントを投稿しよう!